「選挙運動」と「パン」編 〜日本のココがフシギ!〜
イギリスと日本。島国で皇室があって左通行で…大きなところで共通点がある二国だけど、両方で暮らしたことのあるイギリス人は日本をどう思っているのだろう?
というわけで、日本に来て10年を超える彼に「いまだに日本のココがフシギ!」ってところはあるかどうかを尋ねてみた。
いろいろたくさん出てきたので、シリーズ化できればいいなと思う。
日本のココがフシギ!
その1 : 選挙のときの街頭演説や選挙カー
日本人にとっては当たり前の街頭演説や選挙カー。
もちろんうるさいなぁとは思っているけど、ある種の風物詩というか「選挙期間だからしょうがないよね」という感じで、さほど気に留めない人も多いはず。かく言うわたしもそのタイプ。もちろん、これが騒音問題として取り沙汰されていることもあるので、一概になんとも言えない問題ではある。
さて、この件。
彼に言わせてみれば、It's horrible! なのだそう。
毎日毎日朝早くから「お願いしまーす!よろしくお願いしまーす!」ってうるさいし、しかも車に乗って手を振ってるけど、うっかりそれを気にした他のドライバーがよそ見して事故でも起こしたらどうするの?意味がわからない。
とのこと。
「そういう選挙運動のやり方について、日本人は何も言わないけどどうして?」と尋ねられた。
たしかにうるさいし、今時ナンセンスである。がしかし、日本人はもうそれに慣れてしまっているし、ある意味それに対して無頓着。
では、イングランドではどうなのか?と聞いてみた。
イングランドでは、一軒一軒インターホンを鳴らして、よろしくお願いしますって言うよ(戸別訪問)。
まぁ日本では戸別訪問が禁止されているので、なんとも言えぬ。
「ただ、それはみんな迷惑してるし、尋ねてきても、ハイハイって感じで軽くあしらって、ほとんど話聞く人はいないけどね。」
…おらんのかい!
いやまぁそりゃそうであろう。日本の街頭演説だって、選挙カーだって、ほとんどの人は聞いていないし聞きたいと思っていない。人だかりができる政治家はひと握りだ。
その2 : パン問題
パンに何もつけずにパンだけを食べることが理解できないのだと言う。例えば食パンを食パンのまま食べたり、フランスパンをフランスパンのまま食べたりすることである。
ジャムもバターも使わない人がたまにいるけど、何あれ!変だよ!
とのこと。
ではイングランドではどんな食べ方が普通なのか?
まず日本みたいなふわふわした柔らかいパンがとってもフシギ。ハード系のパンが主流だから。
あと、パンにはジャムやバターをつけるか、サンドイッチにして食べるか、だね。
たしかに日本の甘くてふわふわした、スイーツのようなパンはちょっと独特なのかも。わたしも実はそういうパンは好んで食べない。
日本には「生食パン」と呼ばれる、トーストせずにちぎって食べるような食パンがあるが、スライスすらしておらず、一斤の食パンをちぎって食べる姿なんざ、理解の範疇を軽く超えるかもしれない。
クレイジーに映るのかな。
おもしろそうなので今度家で試してみよう。