つれづれ手帖

アラフォー。純ジャパ。国際結婚。

猫舌の概念

食事のときは熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちにということを最も大事にしているわたし。
特に熱いものに関しては、グラグラのグツグツのメラメラに熱いものが好きなので、食べる直前まで火にかけたアッツアツのものをよしとする傾向がある。
ラーメンもうどんも、味噌汁も紅茶も唐揚げもたこ焼きも、とにかく熱いもの大好き。

そういうものって火傷しながら食べますよね?

 

そういうわけで、我が家の食卓の味噌汁はグラグラに熱い。
沸騰はさせませんよ、味噌汁だからね。
ご飯の準備のいちばん最後にお椀に注ぎ、食卓へゴー!着席とともに湯気が立ち込める味噌汁をまずひと口、ズズズっとやるのである。

ラーメンを食べに行ったときは、運ばれてきた熱々のラーメンのスープをひとすすり。
とにかくフーフーすらあまりせずにずずっといく。だってそれが美味しいじゃないの。

そんなわたしの姿を横で見ていたイギリス人の彼が一言。

 

一回病院に行ってみてもらったほうがいいんじゃない?(真顔)

 

え、何を?
キョトーン(激アツの味噌汁をすすりながら)。

尋ねると、こんなに熱いものを口の中に入れることができるわたしの舌には、何か異常があると主張するのである。
神経がないとか。鈍いとか。とにかく舌が変だから、一回ドクターに聞いたほうがいいよ、と。

大きなお世話じゃ!

 

かくいうイギリス人の彼は、熱いものは冷まして刺激をなくして食べる派。
完全なる猫舌。

が、英語には猫舌を表す英単語がないことをご存知だろうか。
わたしも彼と付き合い始めて初めて知った。

猫舌=cat tongueなんて言うと、パードゥン?となるので要注意。

それは単純に

I can't eat and dring hot food. (わたしは熱いものを食べたり飲んだりできません) 。

という言い方でしか表現できないのである。

 

「猫舌だね!」

「猫?人間だけど?」

何言ってんの?というわけのわからない会話になってしまうので気をつけよう。

 

そんなわけで、彼は熱いものが苦手。
火傷のリスクを最大限に回避していると思われる。

「鍋は体が温まるよね〜」と言いながら、鍋からお椀に入れた白菜やら豚肉やらきのこやらをぬるーくなるまで冷やして食べている

絶対に体は温まってないと思うけど、なんでも気分の問題なので何も言うまい。