つれづれ手帖

アラフォー。純ジャパ。国際結婚。

日本とイギリスの結婚観のちがい

婚活中の友人(アラフォー)が、こうなったら(どうなったら?)あんたのように国際結婚もありだな、ということを言い出した。

わたしの場合は婚活舞台とは関係ないところでイギリス人の彼と知り合ったわけだが、まぁ確かに外国人も視野に入れてもよいかもしれぬ。

というか、外国人だから有り無し、ということを考えなくてもよい時代になっていることは確か。

 

実は、わたしの親族で国際結婚はわたしがふたり目である。

グローバル化の波は、非グローバルな我が親族にまで到達した。

なかなかの高い波が来ている模様。

 

 

「日本在住で日本語出来て優しくてイケメンのイギリス人と結婚したい!友達紹介して!!

と、ものすごい目力で訴えてきたので、とりあえず彼に聞いてみることにした。

 

「ねぇねぇ、友達で独身の人いる?」

 

ちなみに彼はミドルサーティー。当然友だちも似たような年齢が多い。

ちょうどいい頃合いである。

「日本の友達?それともイングランド?」

「んー、日本の友達」

「日本人?外国人?」

「両方」

いるけどみんな一緒に暮らしてるガールフレンドいるよ

 

…食い気味で終了。

 

というわけで、わたしが何かを言う前にすべてを察した彼の一言により、わたしの友人の半径5メートルでの国際婚活は15秒ほどで幕を閉じたのであった…。

無念。

 

 

そんなわけで、彼の友人たちは、結婚していない人もいるが、皆パートナーは存在する。

彼いわく、イギリス人は入籍という制度にあまりこだわってはないのだとか。

いわゆる事実婚である。

 

イギリスは個人主義の国。

離婚率が高いのでわざわざ婚姻届を出して結婚することにメリットを感じなかったり、晩婚化が増えたことで結婚という制度にこだわらなかったり、もろもろ理由はあるようだ。

それに夫婦別姓も日本よりもメジャー。

特に女性が仕事を持っている場合、別姓を選択して仕事を続ける人も多くいるのだそう。

 

だから彼も「結婚しよう。で、籍入れる?」という感じだった。

入籍なんて紙切れ1枚の問題でしょ?

ふたりが幸せなら形にこだわらなくてもいいのでは?

と彼。

 

わたしからすれば「結婚=入籍」が常識であったので「パードゥン?」であったが、なるほど、イングランドの常識ではそうでないのね、と学んだのであった。

 

結果わたしたちは日本で暮らしていくので入籍するという道を選んだわけだが、どちらのやり方が正解というものでもない。

結婚はゴールではなく、あくまでもスタートでなのである。

 

あ、そうそう。

イギリスでは結婚前の同棲はあたりまえ。

むしろ同棲しないで入籍すると言うと、家族が「同棲もしてないのに結婚して大丈夫?」と不安になるらしい。

同棲してふたりでの生活、相性などもろもろを試してみる期間を必ず持つのだそう。

同棲して大丈夫だったよ、というのが親への安心材料だったりもするのかも。

そういう感じだから、その延長で入籍せず事実婚を選ぶ人が多いのかな、とも思う。

日本ではある程度の年齢を過ぎれば「一緒に暮らすなら入籍すれば?」となることが多いので、そこもイギリスとは真逆である。