つれづれ手帖

アラフォー。純ジャパ。国際結婚。

ついさっきまで同じことを考えていたのに

この間、ミドルサーティの女子と話していたときのこと。
彼女は結婚していて、子供も一人、さらには仕事もバリバリやっている。

そんな彼女が言った一言に、わたしはちょびっと安心したのであった。

 

それは、

 

結婚したら、不思議と結婚してる人と会うようになんねんな

 

ということ。

彼女は続ける。

 

「それまでめちゃめちゃ大好きで、もちろん今でも好きに変わりはないねんけど、事あるごとに近況報告しあって、食事行って、遊んでっていう友達も、独身と既婚ってだけで、なんか話が合わへんようになんねん。
変わったことは何かって、こっちが結婚したってだけやのにな。
それでな、子供ができたらまた子供がおる友達と会うようになんねん。
極端に言うたら、子供がおるってだけで、会えんねん。それまで疎遠になってても」

 

 

 

わたしは長年独身のプロみたいにして生きてきて、男っ気すら遠い昔に捨ててきたような生活をし、自分でもうっすら自分と結婚が結びつかないと思っていたくせに、ひょんなことから結婚して、まだわずか1年にも満たないというのにすでに独身の友達とは話が合わなくなってきているのだ。
どんだけ順応するのはやいねん。っていうかどういうこと?

と思うやろ?(誰に言うとる)でもこれ、ほんまやねん。

 

わたしの場合、独身時代と今とでは真逆の生活を送っているので、それが顕著に表れているのかもしれん。
例えば独身の頃は実家住まいで、休みの少ない仕事で仕事と家の往復、給料のほとんどは自分のためだけに使って、のらりくらりと生きてきた。
今は実家から遠く離れた田舎に引っ越し、夫と二人で暮らし、かつての仕事はほぼ手放して、毎日のごはんの献立のことばかり考えて生きている(それもどうかと)。

 

真逆っていうか、もう別人のよう。

 

そのくらい生活がガラリと変わってしまったら、そりゃ考え方…っていうか考えていることが変わるのも無理はないし、話も合わんようになるわな、とは思う。思うけど。
しゃーないのかな、と。

 

うーむ。これはいいことなのだろうか、それとも…(悶々)。


わたしがそう感じているということは、相手だって自ずとそう感じているかもしれないということ。
わたし自身は変わったつもりはないけれど(状況は大きく変わったが)、相手から見れば大きく違うわたしになってしまったのかも。

 

 

彼女の話を聞きながら、わたしが頭の中でぐるぐると考えていたら、彼女はこう言った。

「さみしいけど、仕方ないねん。環境が変わったら、人間関係も変わっていくねん。
かと言ってその人と、もう友達ちゃうんかっていうたらそうやなくて。
ただ、昔と同じ話で、同じように盛り上がれへんようになってしまうってだけやねん。
結婚や子供に限ったことじゃなくて、仕事や住んでる場所が変わっても、そうなんねん。
それが普通やねん」