夫の友人家族と遊んだ
夫の友人ファミリーが日本に来ており、私たちが住む県にも観光に来ると言うので会ってきた。先週のことである。
夫とは10年以上前にロンドンでルームメイトとして知り合ったらしい。
夫が彼に会うのはなんとそれ以来。
会うことが決まってから夫はそわそわしていたので、めちゃめちゃ楽しみにしていたのであろう。
さて、彼らに会うときに何しよう?どこ行こう?なに食べよう?とわたしたちは気を揉んでいた。
到着するのは2時から3時。ここからどこかへ観光に行くにはちょっと遅い。
でもディナーには早すぎる…。
家族連れで、小さい子供もいるし、何か遊べるところがいい。
とはいえなんか天気も悪そうだ。
そこで夫が出した案は「ROUND1」。
正直わたし的には、なんで!?である。
イングランドからやってきて、我が県に来るまで約2週間日本を旅していた夫の友人。
東京、山梨、神戸、京都と旅をして、我が県にやってくる予定だった。
他県では寺巡りをしたり、ラグビー観戦をしたり、富士山を見に行ったりと、かなりアクティブに活動していた模様。
しかも10年ぶりに再会する友人。
それがここにきてROUND1?嘘やろ?
いくら我が県にさほど観光地がないとはいえ、観光客で溢れる場所はいくつかある。
どうせならそこに行けばいいやん。
「いや、寺とか神社とか、たしかにステキだけど、楽しいことをいっしょにしたい」
と夫は主張する。
「僕の家族が来た時のこと覚えてるでしょ?
外国人からしたらROUND1は超珍しいし、楽しいんだよ」
ははーん。たしかにそうである。
夫の家族御一行さまが日本にやってきた時、夫の提案でみんなでROUND1に行ったのだ。
その時も小さい子供がいて、彼らのためにという思いが夫にはあったのだが、何より大人もめちゃめちゃ楽しそうだった。
その時もわたしは、なんで日本に来てまでROUND1みたいな人工的なとこに行くねん?と思って反対したのだが、楽しそうな彼らを見て、日本に来たからこそのROUND1なのかもしれぬ、とも思った。
どうやらROUND1はイギリス人にとって珍しいらしい。確かに夫も超大好きだし、行けば嬉々として遊ぶ。
そういうわけで、10年ぶりの感動の再会もそこそこに、みんなでROUND1に移動してゲームしたりスポーツしたり、友人の子供といっしょになって遊んだりして汗だくになった。
彼らはすごく楽しんでいたし、物珍しさに写真撮りまくっていたので、やっぱりこの選択は正解だったのだと思った。
わたしは外国人のおもてなしを知らないので、こういうときは本場の人に従うべきである。
夫が楽しいと思うことは、たいてい夫と同じ国の人は楽しいと思える。
夫と感覚が似ている友人や家族なら特に。
日本人が良きと思って連れて行くどベタな観光地巡りが、必ずしも彼らを喜ばせるとは限らない。
ある意味、餅は餅屋である。