つれづれ手帖

つれづれ手帖

アラフォー。純ジャパ。国際結婚。

一緒に成長していけばいいだけの話

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わたしはアラフォーで結婚したのだが、今振り返ると、独身時代は自分でも気づかないうちに嫌な女になっていたと思う今日この頃。
いつだってその何気ない言葉が誰かに響いてしまうことを忘れないようにしなければと、過去を省みて猛省しまくりである。

若くして電撃結婚した友人A子。独身時代は共にオールナイトでカラオケしたり、ゲスい話をしたり、飲み明かしたりしていた。恐ろしいほどの汚部屋に住みつつも美貌を武器に男が絶えぬA子。その奔放で豪快な性格から友人周りの中では、男は絶えぬが結婚に落ち着くタマではないと言われていた。しかしある時に知り合った彼ととんとん拍子にことが進み、あれよあれよという間に結婚。そして結婚式を迎えた頃にはお腹にも赤ちゃんが!一番「落ち着き」という言葉から縁遠いと思われていた彼女が!私たち友人に衝撃が走ったのは言うまでもない。

初めて彼に会った時、我々はひっくり返りそうなほど驚いた。彼女が選んだ彼は、今までの彼氏とは似ても似つかぬタイプであった。なんとも頼りなく、人見知りで、我々友人一同の目を見もしない。一緒にイタリアンレストランで食事をしたのだが、大皿の料理は彼女が全て装ってあげて、彼の前に置いている。彼はそれを黙々と食べている。社交性ゼロ!社交性の塊のようなAことは真逆のタイプ。こちらが話しかけてもA子の顔を見るばかり。いやいや!!!こっち見ろ!!どこ見とんねん!話しかけとんこっちや!!

全友人が唖然とした。稀に見る頼りなさであった。
彼氏を初めて見た我々は、その帰り道、すごい勢いで彼とA子をツマミに酒を飲んだ。まじでA子、どうした!ってゆーかあの彼ヤバくない?一回も目合わへんかったけど!!とかなんとか言いまくった。あんなんで結婚生活成り立つん!?あんなんと結婚するなら独身でええわー!とか。そんなことまで。

 

それから数年が経ったある日、A子を含む友人4人と食事に行く約束をしていたわたしは、約束の場所にA子を送ってきた旦那さんと結婚式ぶりに再会した。あの当時死ぬほど悪口を言っていた彼との再会である。

彼は保育園児になった息子くんの世話をしていた。相変わらず人見知りで、軽く挨拶はしてくれたものの、わたしとは一定の距離を保っていたが、それでも息子をしっかりと世話する様子は頼もしく見えた。息子はパパ、パパと言ってとても懐いている様子だ。
あの時、イタリアンレストランでA子の隣に座って黙々と料理を食べていた彼とは別人のように、しゃんとしていた。

 

旦那さんと息子くんと別れ、食事をはじめたわたしたちは、互いの状況を報告しあった。1年に一度程度しか集まれない仲間なので、話すことはたくさんある。A子は「うちの旦那さ、めっちゃ人見知りやん?最初はどうなることかと思ってたけどさ、子供の面倒すごく見てくれるし、優しいし、わたし今めっちゃ楽やねん。」と言って彼女は笑った。

わたしたちは彼女の前で彼の悪口を言うようなことは絶対にしなかったが、彼女はわたしたちがどんな風に彼を評価していたかわかっていたと思う。独身時代、A子も含むこのメンバーでいろんな話をしてきた。合コンで出会った変なやつのあだ名をつけるのはA子だったし、率先して彼女がイケてない彼らをこき下ろしていたから。

 

そのA子が選んだ旦那さん。数年越しに彼女が初めて言った「彼批評」を聞きながら、わたしは思った。
それは「結婚ってふたりが成長していくこと」なんや、って。

今まで付き合った人の中で最高の人だから結婚するのだけど、その最高は人として完璧なことを意味するわけじゃないのだ。 
完璧な人なんているわけないのに、いつの間にか粗を探してはこの人と結婚なんて無理!などと言って切り捨てていた。お前がなんぼのもんやねん、という話である。すいませんすいません。
なんてことはない。一緒に成長していけばいいだけの話。そして自分や自分の家族に優しければ、仮にわたしたち友人に人見知りであろうと別に関係ない。自分が穏やかで、楽でいられることが、結婚生活には一番必要なのだ、と。

 

A子の結婚とその後のA子の結婚生活が、荒くれた独女たちに多大なる影響を与えたのは言うまでもない。