全部かわいいと言ってしまう日本人
先日のことである。
ギフトのためにお花屋さんにアレンジをお願いしていたわたし。
「こんな感じになりましたよ」と送られてきた写真を見ると、たくさんの春の花を使ったとっても素敵なバスケットが!
「わー!見て見て!すっごくかわいい!」
と夫に見せると、
「…かわいい?cuteってこと?cuteじゃないでしょ。beautifulでしょ。それを言うならきれいでしょ!」
…あぁもう、うるさいイギリス人だな!!
「お花にかわいいなんておかしいよ。お花はbeautifulでしょ。cuteとは言わないよ」
「いや確かに、花畑見てかわいいとは言わないけど、この場合はこのアレンジメントがかわいいってことを言いたいの!」
「アレンジメントも花は花」
取りつく島もなし!!
しかしながら、この日本語がちゃんとした日本語ではないことも、わたしは重々理解している。
夫の言う方が言葉としては100パーセント正しい。
今の日本人は、なんでもかわいいと言ってしまいがち。
犬も花も食べ物も服も景色も色も何もかもかわいい♡
世の中にはキモカワとかブスカワなんて言葉も生まれる始末。
もはやかわいいって何?美味しいの?の域である。
確かにこの風潮は良くない。
何でもかんでもかわいいと言う女はいけすかん。
若けりゃいいが、己のようにアラフォーともなろう女が花のアレンジ見て「かわいい♡」だと…?
…猛省しかない!!
己を省みて、しこたま猛省していたその時、友人から新しいバッグを買ったとLINEが届いた。
その写真を見てすぐさま
「かわいい〜!」
と返信していたわたし。
無意識!!!!怖い!!!!
再び猛省するのであった。