つれづれ手帖

アラフォー。純ジャパ。国際結婚。

日本人の働き方と休み方に対するギモン

日本人は勤勉だ、と言われる。果たしてそれはいいのか悪いのか。

最近では大企業なんかは特に、

有給は全部消化しなさい!休みなさい!

さもなければ会社が怒られちゃうから!

どんどん休んで!

しっかり休んで!

というようなところも増えているらしい。

しかし、そういうところで働いてる友人に言わせてみると、休んでも結局仕事量は同じだから、むしろ休んだ分しわ寄せが半端ない。とのことだった。

 

働きやすい会社とは一体どこにあるのだろう。

  

 

今度わたしたちの結婚式に合わせて彼の家族が日本にやってくる。

兄弟が多く、それぞれが家族を持っているため、なかなかの人数。

それぞれ約2週間ずつ休みを取って、日本に滞在するらしい。

そんなに休み取れるんだね!と言うと

「普通でしょ」(キョトン)

  

わたしの家族は結婚式のためだけにやってきて、すぐに家に帰るであろう。

そのことを伝えると、

「なんで?せっかく結婚式なのに?一緒に遊べばいいじゃん!」

 

いや、そうもいかないのよ。仕事もあるしね…。

 

「でた、日本人。すぐ仕事って言う!おかしいよ!家族の結婚式なのに!

1週間くらいこっちにいればいいじゃん!!

 

…いや、さすがに無理です。

 

海外で結婚するならさておき、日本国内で家族が結婚するのに1週間休み取って結婚式を満喫するのはさすがに無理だし、その発想がそもそもない

夫とこういう話をしていると、最終的に喧嘩になるので注意が必要。

 

まず、イギリス人と日本人とでは、人生における優先順位が違いすぎる。

もちろん100%そうではないけれど、一般的に言うと、

日本人は仕事。

イギリス人は家族。

 

前回のサッカーW杯で、イングランド代表の選手が妻の出産のために一時帰国していたという話題がニュースになったことを思い出した。

これはまさにいい例であろう。

おそらく、日本人だとこの選択はない。

 

ダー様曰く、

家族はリアル(血縁関係なども含め)だけど、仕事はリアルじゃない」という。

だからこそ、大切なのは家族なのだ、と。

いやいや、仕事もリアルでしょ!と思うけれど、そこらへんの感覚がもはや日本人とは大きく異なるので、言ってもあまり伝わらない。

 

かく言うわたしも、フリーランスでのびのびとやっている(そこまで仕事をしていない)ので、夫の意見には大賛成。

むしろ自分と結婚してくれた男性がそういう意見でありがたいと思う。

しかし、わたしの家族は生粋の日本家族だし、勤めている会社も日本の日本企業。

残念ながら、イギリス人の常識は通用しない

 

というわけで、わたしの家族がイギリスの家族のようにこちらで長期滞在することは難しいということを説明し、夫はひとまずは納得した模様。

でもすごく残念がっている。

そりゃ確かにイギリスから来る家族がのんびりできて、同じ国内に住む家族がゆっくりできないなんて変だ!と言われたらごもっともなのだけどな。

それが日本というものだから、なんとも言えぬ。

 

人生という単位で考えたとき、どちらが幸せなのかと考える。

1日のほとんどを仕事に費やし、長い休みも取れないけれど、一生懸命働くこと。

こう書くとマイナスのイメージになるが、日本の働き方はそれが一般的。

残業もあるし、家に持ち帰って仕事をする人もいる。

有給もほぼ使わない人もいれば、会社の雰囲気的に取りづらいという致命的な場合もある。

結婚する当人ならさておき、家族の結婚式のためくらいなら、長い休みは取らないのが普通。

 

イギリスのことわざにWork to live, don’t live to work(生きるために働きなさい、働くために生きてはいけないという言葉がある。

その言葉通り、イギリス人は与えられた有給はすべて使うし(それが常識)、会社によりけりだろうけれど、ほとんど残業はしないし、持ち帰りの仕事もないという。

 

なんのために働くのか、という根本的なところが、日本とイギリスでは大きく異なるのであった。